ポジティブな心の状態を保ちながら、日常を好転させていく感謝体質

私たちは日々、
どんな感情に意識を向けると、幸福感を感じて過ごすことができるのでしょう?

忙しくて心の余裕がないときや、嫌なことが続いて気持ちが沈んでしまうとき、
そんな時に、家族や身近な人、職場の人たちなどから、ちょっとした言葉や思いやりに感謝を感じたりすると、気持ちを立て直すことができたりしないでしょうか?

また、ふと寂しくなったり、切なさを感じて心が曇ることがあっても、暖かい日差しや、美しい星空や月に、自然の偉大さを感じ、幸せな気持ちになることもあります。

感謝の気持ちがあるほど、幸福感を感じ、エネルギーも湧いてきたりするのです。

あなたも、似たような体験をしたことがあるのではないでしょうか?

ということで、
今回はポジティブな心の状態を保ちながら、日常を好転させていく方法の一つ、
『感謝体質』についてお伝えしていきます。

『感謝体質』とは?

たとえば、あなたの周りにこんな人はいませんか?

どんな些細なことにでも感謝の気持ちをもち、その感謝の想いをいつでも自然と伝えることができる人。
性格や心の在り方も関係してくるかと思いますが、このような状態の人は『感謝体質』な人だと思います。

『感謝体質』な人は、心が安定し、ポジティブで「幸福感」や「満足感」を感じやすいと言われています。

では、
なぜ『感謝体質』になると、幸福感を感じやすくなるのでしょう?

なぜ?『感謝体質』になると、幸福感を感じやすいのか?

これは脳科学の観点からも、感謝の気持ちを感じたり、伝え続けることで、幸せを感じる脳内物質が分泌されると言うことが分かっています。

幸せを感じる脳内物質とは、

  • セロトニン
  • オキシトシン
  • ドーパミン
  • エンドルフィン

これらのホルモンなのですが、それぞれの幸せを感じる脳内物質の特徴はこのようなものです。

セロトニン

セロトニンは、心とカラダの健康に必要な物質。
清々しさや、やすらぎ、安心感を与えてくれたりします。

オキシトシン

オキシトシンは、つながりや愛、楽しさを感じる物質。
緊張感を和らげ、愛おしさや嬉しさを与えてくれます。

ドーパミン

ドーパミンは、達成感やモチベーションアップで幸福感を感じる物質。

エンドルフィン

エンドルフィンは、ストレスの軽減、気分の高揚、多幸感を感じる物質です。

「ありがとう」は魔法のことば

日頃から感謝の気持ちで「ありがとう」という言葉を伝えていると、今、お話をした幸せを感じる脳内物質が分泌されてきます。

また、素直に「ありがとう」という言葉を言える人は、周りの人との関係性も自然に良好な状態を築いていけますし、さまざまな困難な状況にあっても、自然と助けてくれる人が現れたりするモノです。

また、感謝の気持ちを持つことでポジティブな感情が生まれ、その高いエネルギーは。周りの状況や人たちにも良い影響を与えると言われています。

感謝の気持ちをもっていると、助けてもらえるだけではなく、あなた自身が周囲に良い影響を及ぼす可能性がある。
という事ですね。

幸福感や自己肯定感は、小さな成功体験の積み重ねによって実感し、さらにその積み重ねによって、自らの自信へと変わっていくとも言われています。

感謝体質になる事で、好循環が生まれ、その積み重ねによって、幸福感を感じる回数も多くなってくる事でしょう。

また、私たちの感情のなかで、最も高いエネルギーは「愛」と「感謝」と言われています。
そのエネルギーは、新たな良い出来事や、人との出会いなども、引き寄せるかも知れません。

引き寄せとは、似たもの同士を引き寄せます。

『感謝体質』になるということで、幸せを感じるだけではなく、良い引き寄せの可能性も高めているのかも知れませんね。

では、どうすれば『感謝体質』になっていけるのでしょう?

『感謝体質』になるには?

代表的な方法として「感謝ノート」を作る。
という方法がオススメです。

今日あったできごとの中で「ありがたいな」と思ったことを書いていきます。

日記のように文章にして書かなくても大丈夫です。
「箇条書き」で書いてください。

書くことで、
実は日々たくさんのことに感謝できることがある。
ということに気づけていけます。

この「ありがたいな」に気づこうとすることが、大切な事なのかも知れません。

ノートに書いておくと、後から見返したりして、その時の感情を思い出したりもできます。

『感謝』の反対語は『当たり前』

『感謝』の反対語は『当たり前』というそうです。

私たちはついつい、日常の些細な出来事を当たり前だと思ってしまいがちですよね?

特に身近な存在である家族とのやりとりや、自分自身のことなどはあまり気に留めていないのかも知れません。

毎日元気で過ごせていることや、美味しいご飯が食べられること、「おはよう」「おやすみ」とあいさつが交わせることも、実は、当たり前ではなく、ありがたいことなんですね。

感謝することを習慣にすると、自分の周りの善いことや、恵まれていることに注意を向けるようにもなります。

そうすることで、自分自身の成長にもつながり、エネルギーも高く、幸福感を感じ、それに相応しい出来事や人との出会いがあって、さらに、好循環になっていくのかも知れませんね。

実るほど、頭(こうべ)を垂れる稲穂かな。

稲の穂は、実るほどに穂先が低く下がるものです。

それは、まるでお辞儀をしているようにも見えますよね?

私達の今ある当たり前も、決して自分だけのチカラで手にしたモノではなく、周囲の協力や、素敵なご縁に恵まれた結果の賜物だと思うのです。

感謝体質になる事で、自らの人生を豊かに実らせ、その現実に対して、また感謝をする。
このようなサイクルは、あなたの人生が豊かに実るための好循環と言えるでしょうね。

今からでも遅くはないですよ。

あなたの当たり前は、素敵な奇跡の積み重ねによって出来ています。

現在ある日常に「ありがとう」という言葉から始めてみてください。